地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


手を引かれて、隣の空き教室に入る。



「…なんで?授業は??」

「杏だって同じだろ…?」

クスッと笑われた。



「…杏に会いたくなったから、松沢に聞いて来た。」


「…っ……///////……」



なんでこの人は、恥ずかしいセリフをスラスラと言えるのでしょうか?


赤くなるあたしで遊んでる?





床に座ると、引き寄せられて、陸の足の間に収まる。



「…恥ずかしいっ………」


「なんで?温かいだろ?」


後ろから腕を回され、胸の下に巻き付く。


背中越しに陸の体温を感じた。




「温かいけど……恥ずかしいよ//////」




あたしの体温が上がっていくのがわかる。



でも離れたくない。心地良すぎるんだもん。
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