地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


「…てかさ。

杏って…こんだけ軽いのに、

なんで胸はデカいの?」




回した手が、ブレザー越しに胸へと触れる。




「ひゃあっ……!?」



「細いくせに…Eカップとか…


堪んないんですけど?」




「…っ…ひゃ……」



ブレザーの中に手を入れ、

胸をわし掴みする。




「別にっ……細いとか思ったことないんだけど…」




「…無自覚すぎんだろ」



「?????」



「だから…地味子やめられたら困んだよ…」



はぁ―…とため息をつく陸。





意味がわかりません。


なんでため息つかれるの…?





※杏樹が、自分のことに無頓着だから。



地味子をやめた時の男子達の反応が、


陸には手に取るようにわかってるから。
< 37 / 698 >

この作品をシェア

pagetop