地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「陸…?
意味わかんないんだけど…」
振り返り、顔を見る。
「…自覚して欲しいような……
して欲しくねぇような気分」
はい…!?
ますます意味不明!!
「…勉強すっか」
えぇ―――!!
話し終わっちゃったの!?
陸は、机の上の教科書を取り、ページをめくる。
「一問一答な?
…間違えたら……お仕置き。」
お、お仕置きですとぉ――!?
「第一問
騎射三物と言えば?」
に、日本史!?
「流鏑馬(やぶさめ)、笠懸(かさがけ)、犬追い物(いぬおうもの)。」
一気に全部答えた。
「チッ……正解。」
陸が舌打ちをした。
そんなに…お仕置きしたいんですか…?