地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
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「…上出来じゃない?」
出来上がったお菓子を見て一言。
キレイに膨らみ、焦げることもなく。焼きたての良い匂いがする。
「これなら渡せるかも♪」
お菓子を充分に冷まして、上から粉砂糖をふりかける。
小さな箱に詰めて、ラッピングをしたら…完成♪
…………食べてくれるかな?
毎日、贈り物のお菓子で甘いものは嫌いになってそう……。
調理実習の時間が終わる頃、クラスの男子達が家庭科室に来た。
「おぉ―!すっげー!!」
女子の出来上がったお菓子を見て歓声を上げる。
矢田さんは男子達全員に、お菓子を配り始めた。