地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
ニッコリと笑い、紙袋に箱をしまう。
「…貰えなかった………」
ガクリと肩を落とす男子達…。
そんなことは露知らず。
片付けをする杏樹であった。
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HRが終わり、生徒が少なくなった頃―…
帰り仕度をして西棟の3階に向かう。
藍鬼にマドレーヌを渡すため
雑鬼のたまり場の教室に近付くと……中から声がした。
やった!いるいる♪
早く藍鬼に渡そうと、勢い良く教室の扉を開けた。
「…え゛っ……なんでいるの?」
ドアノブに手を掛けたまま固まった。