地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「なんで答えられるんだよ。」
あたしの後ろから陸が呟いた。
「ん…?」
「ここら辺…授業受けてないだろ?」
「うん、全く。」
コクンと頷く。
「なんでわかんの?」
「ん……小さい頃、修行の一部のして、覚えさせられたから。」
「はっ!?」
「5、6歳くらいだったかな?
毎日、歴史書読まされてたら……
いつのまにか覚えてた。」
指を顎に当てながら、答えた。
黙ってしまった陸。
あたし、変なこと言った…?
「…もう…やめる。」
諦めたような声が聞こえ、驚いて振り返った。
「…ほんと?
お仕置きなしだよね!?」
終わりだと思って
パァ―…と笑顔になる。
「…お仕置きはしない。
お仕置きはな…?」