地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐



寒い教室でも、背中からの陸の温もりがあるから平気



「……ちょっとバイトで疲れてるだけだよ?」



「……ちょっとじゃねぇだろ、また痩せてんだろーが」


ぺたぺたと体を触って来る。



「食欲がないだけ…」


クスッと笑った。

心配しすぎ!…大丈夫なのにね?



「………イジメられてんのか?」


!!?


ぴくっと肩が動いた。


バレちゃうっ……!





「…イジメられてんだな」

「ち、ちがうよっ?」

「暴力?暴言?…どっち?」


「………………どっちもかな」




陸の真剣な声に負けてしまった。




イジメ……………


かなり酷くなってる。


咲さんのいない時は、呼び出されて殴る蹴るの連続…


パシリなんてもんじゃない
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