地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「全く………溜め込むな。キツイ時には吐き出せ」
「…………………うん」
腕の中で頷く。
「…あと1、2日程我慢出来るか?……それとも、2日程休もうか…」
「えっ……?」
「……………イジメ……止めてみせるから」
「……………えっ…」
「任せろ………俺が止めさせるから。…な?」
安心させるように、頬を撫でる。
「…出来るの?」
「俺が出来ないとでも思ってんのか?」
そう言った陸の顔は、自信で溢れていた。
「……でも、相手は人気モデル達だよ?」
「関係ない。…杏をイジメたなら、地獄を見てもらうだけだから」
ニヤリッと口端を上げて笑った。