地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
優しく重ね合わせるだけから―…息も続かないような激しいキスへ……
舌を絡めた時に、甘さ控えめのガトーショコラの味がした。
唇を離すとまた抱き着く。
「今日はもう家でゆっくり休め」
帰ることを勧められたけど…今は離れたくなかった。
「陸がいなきゃ…眠れないよ…」
ぽつりと呟く。
「……じゃあ、俺の家来る?」
「うん…。」
迷うこと無く、頷いた。
「…んっ………ダメっ……ヤァ……あっ……」
「止めて良いんだ…?」
「…ダメッ………やめっ…ない……でっ……」
朝日がカーテンから覗くまで、何度も愛されて眠りについた。