地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
軽くご飯を食べて、勉強を始める。
抜けた分の授業内容を把握するために…
柚莉のノートのコピーを見ながら、陸に所々教えてもらった。
「…相変わらず、理解度ありすぎ…」
何度か、この言葉を言われた。
勉強を済ませると、陸の部屋にある本を取ってきて読書。
小説とかもあるけど、ほとんど…経済関係……
わからなくはないので、小説を読み終えると、経済関係も読んだ。
「…高1で、こんなに読んでるのって…陸すごいよね?」
「パラパラと読んで理解出来る杏もスゲーよ…」
「ん?」
「………いや何でもない」
抱きしめる腕に力が入った。
はい。…今は陸の足の間です。
読書を始めたら…こんな体勢になりました。