地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
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「本当に…見境ないんだから、この馬鹿は!」
「…うるせーよ。自分の女抱いて何が悪いんだよ…」
パコーン!!!!
咲さんがあたしの読みかけの本で、陸で頭を殴る。
「黙らっしゃい!」
ぴしゃりと言い付ける。
ちょっと怖いです……。
咲さんは、モデル達からイジメに気付かなかったことを、すごく謝ってくれた。
気にしなくてもいいのになぁ……あたしも黙ってたんだから悪い。
『何かあったらすぐに言うこと』
これを滝本姉弟から約束させられた。
こんなに心配してくれる人がいるって、すごく幸せなことだと思った。