地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「ムリ……///////…」



甘い声が、媚薬みたいにあたしを誘う。





「キスしたくない…?」



チュッと、髪の毛先にキスを落とした。



!!?


ビクッと肩が上がる。





髪なんて

神経通ってないのに、なんでこんなに敏感なんだろう…





「……っ……」



体中が熱くなる。




頭がフワフワして来た。

風邪を引いた時みたいに、ぽーっとなる。






「杏…こっち向け」



最後は命令

だけど…逆らいたくない甘い命令





「うん…」



ゆっくりと、顔を後ろに向けた。





「よく出来ました」



ニッコリと笑顔になる陸。



その笑顔に胸が高鳴った。
< 42 / 698 >

この作品をシェア

pagetop