地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「なんでもないよ…それより、なんで電話もメールもくれないの?」
何言ってんだ…この人…?
自己中心的過ぎない?
「……確かに番号はもらいましたけど…。及川さんに電話する理由がありませんから。」
「なんでも良いよ。杏樹の声が聞きたいんだから。」
声フェチ??
結構そういう人はいるよね??
「すみませんけど、電話をする時間もないんで。」
あたしに暇な時間はない!
さっさと調査を終わらせて、前の生活に戻りたいの。
「保健室でやることやってたのに?」
「はい…?」
意味がわからなくて聞き返す。
「…人は通ってなかったけどね」