地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「でも…なんだか今日は嬉しそうね」
「……イジメられなくなったからじゃない?」
「だからか……助けてあげたかったけど、モデル達には強く言えないのよね…私達」
「どうやって止めさたのかしら?」
喋ってはいるが、手は休めることなく動いている。
杏へのイジメは知っていたらしい。
ただ…立場上言えなかった。
「……だから咲姉も知らなかったわけだ」
もう一度、杏を見る。
丁度仕事が途切れたのか、メガネを外し目を押さえていた。
……今日も睡眠不足だからな。
寝たのは、朝方だったし…
まぁ…俺が寝かせなかっただけだけど。
杏が隣にいて、手を出さずにはいられない!