地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


よしっ!今度パーティーがある時は、着物を着せよう!!


そんで……終わったら帯クルクルだ!!

時代劇風に『あ〜れ〜////』みたいな?


(↑ただアンタがやりたいだけでしょ?)





ひそかに決心して、衣装を着替えることにした。



元の服に着替えて更衣室を出ると……


「杏…?」


壁に寄り掛かっている杏がいた。



……なんか膨れっ面だ。



何かあったな?

そう思い、杏を更衣室に引っ張り込む。



誰も来ないように鍵を閉めて…



「…どうした?何かされたのか?」


目線を合わせ、顔を覗き込んだ。



「…何もされてないよ」

フルフルと首を振って否定する。



「……じゃあ、どうした?」

「………別になんでもないから」


顔を反らす杏。
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