地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
スタジオの端で観察。

モテる人って、どこに行ってもモテるんだね。


「……大変だなぁ。」



早速、腕絡められてるし…

「ねぇ〜陸くぅ〜ん。ご飯食べに行かな〜い?」

「えー?私と行きましょ?…なんでも教えてあげるわよ」



教えてあげるって………勉強?

いらないと思うよ?
すでに天才だし、頭脳明晰だから。

高1で経済学を理解出来る人だもん。


(↑そう言うものじゃない。)



「杏樹、暇ならご飯食べに行くよ?」

「は?」



視線をあげると、及川さんが側に立っていた。



「…家に帰るんで、結構です」



本当に“今日こそ”は帰らなきゃいけない。

何気に、2日程陸の家にお世話になってたからね。
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