地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「……絡められるのは、自分の彼女からが良いんで」
「え〜…マリナの方が、彼女より可愛いよぉ〜?」
「僕には、彼女が1番可愛いんで」
ニッコリと笑い、さりげなく腕を解いた。
マリナさん……相当、ナルシストなんですね。
まぁあれだけ美少女なら、自信過剰でも頷ける。
人気No.1アイドルから言い寄られる陸って凄いよね?
撮影は進み、休憩時間になった。
「今のうちにご飯食べなきゃ…」
スタジオの隅でお弁当を広げる。
箸を持ち、食べようとした瞬間…
お弁当がなくなった。
「えっ!?…あたしのお弁当は?」
「…美味そうじゃん。から揚げもらうな?」