地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
ため息まじりに、陸を見た。
「……言ったな?絶対に作って来いよ?」
「はいはい…」と言い、話を終わらせようとしたら……
パクっ♪
「あぁ〜!!あたしの卵焼き食べた!!」
またもやおかずを取られる。
さすがにイライラして、ギロッと睨んだ。
食べ物の怨みは忘れないんだからね!!
「なに?…そんなに卵焼き食べたかった?」
「・・・・・・。」
無言で睨み返す。
「しょうがねぇな……」
陸の表情が妖しく光った。
「……なに!?……んっ??……」
警戒して離れようとした瞬間
引き寄せられ口を塞がれる。
それに、メガネも一瞬で抜き取り……
甘いキスを落とす。