地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


角度を変えながら、深くなっていく。



「ダメッ……人来るっ……」

「……ムリ。あの女のせいでイラついてんの。
杏で癒してもらうから。」


肩を押しても、びくともしない。



陸の甘い笑顔とキスに負け、骨抜きになるまでされた。





「ハァ…ハァ……」


呼吸が乱れ、肩が上下する。

キスの間に、あたしは陸の足の上へ横向きに座らせられた。




「はぁ………杏だ」


首筋に顔を埋めて、スリスリしてくる。

陸の柔らかい髪が、頬に当たってくすぐったい。



「杏。」

「ん?」

「疲れた………もうちょいこのままな?」

「良いよ………どうぞ好きにして下さい」



クスッと笑い、陸の頭を撫でた。


仕事続きで疲れが溜まってるんだよね?
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