地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
モデルになってから、毎日引っ張り凧だし…
ゆっくりする暇もない。
こうやって2人きりで話すのも、久しぶり。
いつも必ず女の子がいたからね?
背中に手を回し、きつく抱きしめられる。
お返しとして、あたしも抱きしめ返した。
「杏とイチャイチャしたい」
「…は?」
首筋に顔を埋めたまま、呟く。
「…もう限界。杏に2週間近く触れてねぇもん」
「イチャイチャって何するの?」
チュッ♪
聞いた瞬間、軽く唇に触れた。
「は…?」
ポカーンとなるあたし…何してんの?
質問に答えることなく、唇が重なる。
優しい触れるだけのキス…
触れては離れ…また触れてくる