地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「あっ…から揚げ1個残ってた」
耳を押さえる陸を見た。
「陸っ!口開けてっ」
「あ゛!?……ん"ん"っ」
残っていたから揚げを口の中に押し込み、
“耳のことごめんね?”という意味を込めて、軽くキスをした。
途端に、不機嫌が直る。
「よしっ」
メガネを掛け、お弁当をバックに入れたと同時に…
「あー食った食った♪」
数人のモデル達がスタジオに入って来る。
「セーフ………。」
ホッと息をついた。
あんなことしてたってバレたら…一大事だよっ!!
「じゃ…明日から弁当忘れんなよ?」
「あーはいはい……。」
適当に返事を返す。
ん…?待てよ??
良いこと思いついちゃった♪
明日からのお弁当は…復讐だっ♪