地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


頷くしかできません。


「アンタは〜…
胸はAカップでしょ〜?
ずん胴だしぃ〜…マリナとは、比べモノにもならない!」



Aカップではありませんが…。

否定するのもめんどくさい…。




「本当っ…スタジオ内でキスしてっ……アンタ陸君の何!?」


…み、見られてたの!?

やっぱりキス許すんじゃなかった!!


(↑今…それの心配?)



「チッ…!!アンタ何なの!?」

「えーっと…………」


答えに困る。

“彼女です”とは言えないし…





「僕の彼女ですけど何か?」


声が聞こえた瞬間、後ろから抱きしめられる。


「「陸(君)!?」」


二人同時に名前を呼んだ。


「…嘘でしょ?こんな地味子でブスな子……!」


ブスで悪かったわね!!



陸の体に回す手に力が入った。
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