地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
陸を見上げて、微笑んでいると…
「………ヤバイ……襲いたい…」
ん?…何か凄い言葉が聞こえたような……。
「………杏。」
「ん…?」
首を傾げた瞬間………
「ココアっ…!!!!」
顔を近づけていた陸を交わして、テーブルに行く。
忘れてたよぉ〜!熱いの買ったのに!!もう冷めちゃってる…。
ガクリと肩を落とした。
「………俺はココアに……負けたのか?」
陸が意味不明なことを口走っているが、気にしない。
あたしはせっかくのココアが、台なしになったことしか頭になかった。
「……天然めっ……覚えとけよ」
陸があたしを見ながら呟いた。
もちろん、あたしは気付くことなく。
「ココアぁぁ〜〜〜〜…」