地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
陸が屋上から出て行った瞬間
ぺたんと地面に座り込む。
「……バケモノ……か」
幼い頃の苦い思い出がよみがえる。
『お前バケモノなんだろっ?』
『学校に来てはいけませ〜ん』
『お化けの世界に帰れ!』
小学生の時……
理科の授業で、カエルの観察があった。
その頃から、あたしは大の虫・爬虫類・両生類嫌い…
授業でカゴの中に入ってるカエルを見て泣き出した。
まだ小学生だったあたしは、自分の“力”の加減が出来なくて…
泣き出した拍子に、理科室にいたカエル全てを…一瞬で殺してしまった。
クラスはア然……。
先生もあたしが犯した情況について来れず…。
その日から、“バケモノ”と呼ばれるようになった。
クラスだけでなく、学校中から………