地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
ある寒い日の午後…。
事件は起きた。
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――陸Side――
「陸ぅ〜〜♪」
撮影が終了した途端、マリナが抱き着いてくる。
それを受け止め、抱きしめ返した。
マリナの髪から甘ったるい香りが漂う。
ちょっと香水がキツめ…(笑)
でも………。
何か、自分が間違っているような気がする。
俺のしていることは、正しいのか…?
何か大きな間違いをしているような気がしてならない。
今の俺にとって大切なモノは…
“黒田マリナ”なはず。
だが……時々……
『陸っ…!』
懐かしい声が聞こえるんだ。