地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


教室の隅に移動して、電話に出た。




「もしもし…?」

《あー!杏ちゃんっ?》

「はい。…どうしたんですか、咲さん。」




電話をかけてきたのは、

陸のお姉様…咲さんだった。



入院中に、番号とメアドを交換したんだ。


(↑病院でケータイはダメですよ)




《杏ちゃんさぁ…明日、学校終わったら暇?》


「えっ…?
はい。暇ですけど…何か…?」



《デートしよ♪女同士で♪》


「へ?」

《買い物に付き合って欲しいんだけど…ダメかしら?》



「いいですよ♪

明日は、午前中で学校は終わるんで…」



《ホント!?やったね!

じゃあ…学校終わったら、駅前に来てね!》





用件だけを言うと、通話は切れた。
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