地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐

授業が終わり、生物室から教室に帰る。


教科書、ノートを抱えて生物室から出た。



「次……なんだっけ…?」

「現代文だよ。」

隣から、柚莉が教えてくれる。



あー……ヤバイ。キツイかも…。

フラフラしてきた。
でも教室までの我慢……

椅子に座ったら、だいぶ楽になるはずだし……。


首を回しながら廊下を歩く。



「現代文の宿題やって来た?」

「あ〜……確かそんなのあったね…」


一応やって来たけど……あれで大丈夫かなぁ〜?



つらつらと、そんなことを考えていた時。




突然…足元がグラついた。

「えっ…………」


視界が真っ白になり、周りの音が聞こえなくなる。

休み時間でうるさいはずなのに…







バタンッ………!!



そのまま意識を失った。
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