地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
さっきよりも強く抱き着いて来る。
だが…不思議と嫌ではない…。
むしろ、自然に抱き締め返した。
彼女の体のあまりの細さに驚く。
制服の上からなのに、片手でも充分に回った。
少し力を入れたら、すぐに壊れてしまいそうだ……。
「…細すぎるんじゃねぇの?」
制服のスカートから伸びる白い足は、小枝みたいだし…。
腰回りは、異常なくらい細い。
「メシ食ってねぇだろ……」
これじゃ…ぶっ倒れるのもわかる。
彼女は、首筋に顔を埋めたまま…動かない。
「ハァハァ…………」
さっきより息遣いが荒くなってる。
苦しいのか、肩を上下させていた。
「大丈夫か…?」
密着した体を少し離し、顔を覗き込む。