地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐



なんで口で塞いだのかわからない

早く楽にさせたかったのか…

他にも、過呼吸を止める方法はあった




単に、彼女に触れたかったのかも知れない……。



「んっ…………ふっ………」


腕の中に閉じ込めて、噛み付くように唇を塞ぐ。




「……んんっ………ふぁっ……」


閉じていた唇をこじ開けて舌を絡ませた。


彼女から漏れる声が、俺の理性を崩していく。



過呼吸を止めるだけのキスが…
いつの間にかソファーに押し倒していた。






「…んあっ………あっ……」


甘い声が、耳元で聞こえる。


ネクタイを解き、シャツのボタンを外して彼女に触れた。



首筋に顔を埋めて舌を這わす。



「……り………く……」



彼女に名前を呼ばれて…手が止まった。
< 576 / 698 >

この作品をシェア

pagetop