地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐

†記憶と求め合う心

――杏樹Side――


夢を見た。

最近寝てないから、本当に久しぶりの夢。


何言ってるのかわからなかったけど―…


陸に抱きしめられてた

壊れ物を扱うように…優しく


いつものように―…付き合ってた頃のように。







―――――――…………


「杏樹?……杏樹?」


「ん………?」



体を揺さ振られて、目を覚ます。


目を開けると、心配そうな顔した柚莉があたしを見てた。



「ん……柚莉……?」

「やっと起きた………もう夕方なんだからね…?」



はいっ!?夕方ですと!!?


ガバッと起き上がる。


「あれっ?ここ保健室?」

「保健室以外に、学園のどこにベッドがあるのよ…」

ハァ……とため息をつかれた。


「あたし…なんで保健室にいるの?」

「ぶっ倒れたからに決まってるでしょ!!」


ひぃっ…!!柚莉が蛇に見える!!
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