地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
これ……猫じゃないよ…
キツネの毛だ。
警察の捜査資料の写真で、見たものと同じだもん…。
金色の毛………。
なんであたしについてるの…?
柚莉と一緒に学園を出て、家に帰って来た。
家に着くなり、
「大丈夫かっ?杏樹!」
お父さん達が駆け寄って来る。
あたしが学園で倒れたことは、家にも連絡がいってたらしく…。
心配させたみたいです。
お粥を食べられるだけ食べて、夕食を済ませた。
じいちゃんの部屋に向かう。
「体調は良いのか?」
「うん、だいぶね…」
畳に座布団を敷いて、今の調査状況を説明した。
「キツネの毛か………」
「まさか芸能界に妖孤とか…いないよね?」