地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
しかし…あたしもマリナの噂を、自分の目で見ることになる。
ある日の撮影――…
今日も、2人で仕事場に来ていた。
……上手くいってないって、嘘?
でも…以前は、陸もマリナにべったりだったけど…
今は、ちょっと嫌がってる…?
なんで……?
不思議になりながらも、仕事に取り掛かる。
仕事中………陸と何度か、目が合った。
見られてる?
いや……まさか……ね?
ありえないよ……それだけは。
あの人にとって、あたしは全く知らない子だもん。
記憶から消したい程…嫌いな子だし……ね。
そう自分に言い聞かせて、仕事をこなす。
相変わらずパシリだけど。