地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
帰宅後―……
自分の部屋に閉じこもる。
パソコンを立ち上げて、資料を見直した。
「本当に、マリナが関わってるんだ―…」
被害者の行方不明の直前―…
必ずマリナと仕事をしている。
そのことをじいちゃんに報告した。
「なぜか、今…被害者数はピタリと止まっておる。
妖狐なら…誰か獲物がいるのではないか?」
「それが……霊力の高い…滝本陸だと言うこと?」
「そうじゃろ…彼の精気や血で、生きているんじゃよ」
「……………そっか」
だから、知らず知らずのうちに、怪我してたんだ。
少量だけど、毎日奪ってたのね。
「それじゃあマリナの素顔は…」
「人間の殺し方からして…天狐に近い妖狐じゃ」