地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
ブラック柚莉から、ホワイト柚莉に戻る。
「でも許せない。私の可愛い杏樹に!」
ポンポンと頭を撫でて、「大丈夫だから」と告げた。
柚莉と別れて、見回りを始める。
「さて…証拠を集めなきゃね」
仕事中は、色々と考えずに済むから楽。
まずは、警視総監に頼んだ鑑定結果を待たないと。
被害者に付いていた毛と陸に付いていた毛が同じものか。
そういえば陸…お願いしたネックレス付けてなかった。
てことは、マリナが付けてるはずだよね?
あれに何かしら変化が起きれば、証拠になる。
「あとは―……」
マリナを調伏出来るように、準備しておかないとね…。
前は、じいちゃんが準備して持って来てくれたからねぇ。
あの後…病院で『準備もせずに、退治に行くとは大馬鹿者じゃのぉ…修行が足りん!!』