地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「まだいたの?ブス女」
案の定…嫌味攻撃が始まる。
居て悪いですか。あたしだって、さっさと学園生活に戻りたいわよ!
証拠を掴んで…事件を解決したら、早く帰りますよ〜だっ!!
嫌味攻撃を受け流して、マリナの胸元にあるネックレスを見る。
シルバーだったのが……黒くなってる?
以前、陸が付けていた時の色とは全く違っていた。
証拠一つゲット。
あとは、警察からの報告を待って動きますか。
幸い…陸は、あれ以来怪我してはないようだから大丈夫だし。
マリナが動く日までに、全て準備しておかないと。
「満月まであと少し……陸を取り込んだら、最強の妖狐になれるわね…」
小さく呟いたのは、聞こえていなかった。