地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐



静かに返した。

もう…慣れたし、自分が1番自覚してますからね。



少し微笑んで、なぐさめる。





「ホント……マリナの陸に手出さないでくれる?地味で凡人なブス女ちゃん?」


スタジオの入口から、あの女狐の声がした。



来たか……………。


ゆっくりと振り向く。


後ろにいる陸を庇うように立って―…

マリナを真っ直ぐに見た。




「やっぱり……彼は返してもらいます」

「はぁ?陸はアンタのものじゃないでしょ」

「そうですけど……簡単に命はあげませんから。」




一呼吸入れて、告げる。





「人間ではない…貴女にはね?」


「!!?」



マリナが一瞬…目を見開いた。
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