地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


しかし、1番目を疑っていたのは…狐火を放ったマリナだった。


「なんで………?」

「ビビるとでも思いましたか?」

「っ……アンタ何者……!?」


マリナが睨み付けながら、叫んだ。



「わからないんですか?」

クスッと笑う。

まさか気付かれてないとは…。

天狐になりたい妖狐が気付かないとは……ね。



「じゃあ……3択で。
①ただのおまじない好きな人間
②貴女と同じ妖怪
③………貴女が嫌いな陰陽師
さぁ……どれでしょう?」


ニッコリと笑って、メガネとヘアゴムを取る。

軽く頭を振って、髪を梳いた。



「わかりましたか?」


もう一度ニッコリと微笑む。



「陰陽師………?まさかっ……
アンタの名前って……!!?」
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