地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
ココアを遠ざけると、曇りはなくなる。
ちょっと遊ぶ。
近づけては、遠ざけ…
メガネが曇らないギリギリの位置を探した。
楽しい♪
ん?…ガキっぽいですか?
良いんです。だってガキだもん♪
小さなことで遊びを見つけれる幸せ…
「…いい加減戻らなきゃ。」
咲さんに心配掛けちゃう…!
ココアをちびちび飲みながら、歩いていた時
ドンッ!!
ビシャ…!!
「…あっつ……!」
人とぶつかった。
「っ!?すっすみません!」
ガバッと頭を下げた。
突進して来た人物を見る。
あたしのココアが、左手にぶちまけられていた。