地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
小さな手で、家に引きこもるあたしを外に連れ出してた。
どこに行くのにも一緒。
何かするのも一緒。
離れてた時期とか、一度もない。
“『杏樹っ!買い物行くよっ』”
“『は〜い、蝶くらいには慣れまちょ〜ね?この虫嫌いさん?』”
“『アンタは可愛いんだから、これ着なさい!!(怒)』”
“『杏樹は私の自慢の親友!』”
“『俺の前では、いくらでも泣いて良いから』”
“『もっと甘えろって…』”
“『杏は誰にも渡さねぇから』”
“『杏にキスして良いのは俺だけな?』”
“『キツイ時は溜め込むな』”
“『この天然鈍感無自覚無防備娘がっ!!』”
“『杏は俺だけのもの』”
“『杏樹、愛してる』”