地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


印を組んだ手に力が入る。

「……調伏はします。けど、陸は守りますから」

「はぁ?意味わかんないし!」

「頭悪いんでしょ、アンタが」

「っっな…!マリナは頭いいもんっ!悪いのはアンタ!!」

「あたしだって、首席の陸の次の学年2位ですがね!」


「がり勉!」

「淫乱女狐っ!」

「なんですって!?」


あたしの暴言にキレたらしいマリナが、妖力を爆発させた。


スタジオ内の機材が、バリバリと大きな音を立てながら壊れていく。



「…こりゃ、片付けが大変だわ」


高そうなカメラが、無惨にもバラバラだ。

衣装もブランド物で高いのに……何十枚もズタズタに裂かれてる。




被害総額いくら………?
< 660 / 698 >

この作品をシェア

pagetop