地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
息をつく間もなく、不動の術を掛ける。
「縛縛縛、不動縛!」
あたしの清らかな霊力がマリナの四肢を拘束した。
霊力の鎖を解こうと、マリナがもがく。
「汚れた魂を浄化し、天珠を我の元へ」
数珠を絡めた手で刀印を組み、あたしは持てる霊力のすべてを集約させた。
「微塵となりて果てよ退散せよ、急々如律令――――――!」
放たれた全霊が、マリナの体を木っ端みじんに打ち砕く。
「オン、アジャラセンダ、ソワタヤウン……!」
マリナの額に放った符が、業火で心臓以外を焼き尽くし――……
「ぎゃああああああ―――!」
マリナの断末魔がスタジオを揺るがし、そのまま業火とともに掻き消える。
マリナがいた場所には
心臓が形を変えた透明な天珠が転がっていた。
「縛縛縛、不動縛!」
あたしの清らかな霊力がマリナの四肢を拘束した。
霊力の鎖を解こうと、マリナがもがく。
「汚れた魂を浄化し、天珠を我の元へ」
数珠を絡めた手で刀印を組み、あたしは持てる霊力のすべてを集約させた。
「微塵となりて果てよ退散せよ、急々如律令――――――!」
放たれた全霊が、マリナの体を木っ端みじんに打ち砕く。
「オン、アジャラセンダ、ソワタヤウン……!」
マリナの額に放った符が、業火で心臓以外を焼き尽くし――……
「ぎゃああああああ―――!」
マリナの断末魔がスタジオを揺るがし、そのまま業火とともに掻き消える。
マリナがいた場所には
心臓が形を変えた透明な天珠が転がっていた。