地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
「…初めて言われたかも」
えっ…!?
これだけ背高いのに、言われたことないの?
ある意味…凄くないか?
「!!っ…左手大丈夫ですか!?」
ココアをぶちまけたんだった。
「…大丈夫。これくらい」
ニコッと笑って言う。
よかったぁ……
怖い人なら怒鳴られるところだよ…
優しい人でよかった!
「…赤くならないんだ?」
ぽつりと男の人が呟いた。
「はい…?」
その人を見上げた。
「珍しいタイプだね」
また微笑む男の人…
何が言いたいのだろうか…?
さっぱりわかんない。
視線を下に向けた。
「…!?」
ひ、左手が赤くなってる!!