地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
左腕には、点滴がしてあるから、右手だけなんだけど……。
「……あのさ……」
「ん……?」
体を揺らして聞き返して来た。
「本当にさ……あたしなんかが隣にいて良いの?」
「は………?」
「だって…陸の周りには、綺麗な子はたくさんいるし…地味子がいて良いのかと思って……」
言い寄られた人数は、数え切れないくらい…いたはずだもん…。
下を向いて、唇を噛む。
「はぁ…………」
何故か、ため息をつかれた。
肩から顔を上げて、あたしの両頬を手で挟む。
「“あたしなんか”じゃなくて、“杏だから”欲しいんだよ」
真っ直ぐに、目を見て言われた。
「良いの…?何の取り柄もないし、地味で、ブスで、貧乳でずん胴だよ…?」
「……あのさ……」
「ん……?」
体を揺らして聞き返して来た。
「本当にさ……あたしなんかが隣にいて良いの?」
「は………?」
「だって…陸の周りには、綺麗な子はたくさんいるし…地味子がいて良いのかと思って……」
言い寄られた人数は、数え切れないくらい…いたはずだもん…。
下を向いて、唇を噛む。
「はぁ…………」
何故か、ため息をつかれた。
肩から顔を上げて、あたしの両頬を手で挟む。
「“あたしなんか”じゃなくて、“杏だから”欲しいんだよ」
真っ直ぐに、目を見て言われた。
「良いの…?何の取り柄もないし、地味で、ブスで、貧乳でずん胴だよ…?」