地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
怖いんだもん……すぐに誰かに取られそうで……。
陸を引き止めるものが、何もないから…
「杏ちゃん………いい加減に……自覚して下さい。」
「は?」
「取り柄ならあるだろーが。」
「なに…?」
「俺に安息の場所をくれること。傍にいなかったら、狂うんだよ。杏は俺の唯一無二の精神安定剤。
頼むから、いつも隣にいろな?」
首を傾けて顔を覗き込む。
「わかった?」
小さく頷いた。
「俺から離れることは、一生ねぇから。まぁ『別れて』と言ったって、別れてやんねぇけど♪」
「あたしだって、絶対言わないもん」
ニコッと陸に向かって笑った。
「だよな。杏ちゃん、俺のこと好きだしな?」
「えっ?……好きじゃないけど?」
あたしの返事に固まる陸。
陸を引き止めるものが、何もないから…
「杏ちゃん………いい加減に……自覚して下さい。」
「は?」
「取り柄ならあるだろーが。」
「なに…?」
「俺に安息の場所をくれること。傍にいなかったら、狂うんだよ。杏は俺の唯一無二の精神安定剤。
頼むから、いつも隣にいろな?」
首を傾けて顔を覗き込む。
「わかった?」
小さく頷いた。
「俺から離れることは、一生ねぇから。まぁ『別れて』と言ったって、別れてやんねぇけど♪」
「あたしだって、絶対言わないもん」
ニコッと陸に向かって笑った。
「だよな。杏ちゃん、俺のこと好きだしな?」
「えっ?……好きじゃないけど?」
あたしの返事に固まる陸。