地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


怒ってる………




「…キスはってことは、

身体に何かされた…?」



「…………っ!?」


ピクリと肩が動く。


それを陸は見逃さなかった。






「この前…俺以外に触られるの嫌だって言ったよな?」



コクリと頷く。






「それってさぁ…誰かに触られたからわかったんだよな?」



「……!?…あ…ぅ………」



涙がポロポロと流れる。



「…誰に触られた?」


優しく指で拭い取りながら聞かれる。




「……人間の男の姿をした妖怪2、3人と

クロノス………」




「…どこを?」




「………………胸」







「…ずっと弄ばれてた。



…………汚…くて

ごめんなさい……っ……」




下を向いたまま答えた。
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