波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~



「ほら、はよ来い」


「は、はい!!」




お兄ちゃんの部屋に入ると、お兄ちゃんは大きな重そうなダンボールを扉の前に置いた。


どうやら、お兄ちゃんなりの“鍵”らしい。



男の子っていろいろ大変やな。



突然お母さんが入ってくるかも知れんもんな。



「で、大雅の新情報やけどな…… アイツ、バレー部の部長と付き合ってたんやろ?」


「なんでそこまで知ってんの?」


「バレー部の部長の友達の友達のそのまた友達の兄貴からの情報やねんけど」


「どんだけ遠いねん!!」




私はソファの上のクッションに突っ込みを入れた。




「キスもしてへんらしいで」


「嘘や!!だって、体育館でイチャこいてたもん」


「悪ぶってるけど、硬派なんちゃう?俺が調べたところによると、悪い女関係の情報はないで。すぐ別れたりしてるけど、1回ヤッて終わりとかそんなんはないみたいやで」




そんなん信じられる?


私の胸、平気でもんだりしたのに?


私にはあんなキスしたのに?



ノーブラにさせたり、いらやしいこと言ったりしたのに???





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