波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~
コーチ
大雅と何もないまま2日が過ぎた。
「おはよう!久保田!こないだはいきなり走って逃げるからびっくりしたやんけ~」
「あああああ、すいません」
廊下ですれ違ったコーチが話しかけてきた。
「杏奈、山本コーチといい感じなん?」
「ありえんっちゅうねん!!」
綾加の肩に突っ込みを入れつつ、振り返ってコーチを見た。
「久保田って言ったよな?あのコーチ、私の名前なんか覚えてへんで」
「ほんまや。1年の名前なんて全然覚えてへんで。なんで杏奈の名前だけ覚えてるん?」
「あやしい~!!もしかして、杏奈ってお気に入りなんちゃん?」
彩加と亜里沙と亜子は、超テンション高く、私の周りで飛び跳ねる。
元気のない私を元気付けようとしてくれてんやな。
「それはありえんけど、みんな心配かけてごめんやで」
謝る私に……
「杏奈らしくない!!」
亜子は私のスカートをめくって逃げた。
「こら~!!待ち~や」
追いかける。
小学生みたいな私達4人だけど、かけがえのない友達や。
大雅のことも乗り越えられる…… はず。
もう忘れるのがええんやと思う。
だって、いらんって言われたし。