波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~
次の日の放課後も、またコーチに呼び止められて……
「これ、あげるわ」
「何ですか?」
目を合わさずに渡された袋を受け取る。
「げ……」
「毛糸や!編み物好きや言うてたから。思う存分これで編んでや。もし良かったら、俺のマフラーとか編んでくれてもええし」
「無理やし……」
逆効果やった。
編み物好きなんて嘘言ったからこんなことに……
てかどこまで本気なんかわからん。
私があほやからからかって楽しんでるんかな?
そう言えば、大雅もそうやった。
私って男の人から見ると、おもちゃみたいな感じなん??
「今日の部活も燃えていくで!!」
「は、はい」
大きく頷いて、コーチから逃げようと思った時やった。
なんでやねん!!
タイミング悪すぎやん。
廊下の向こうから、イカつい顔して歩いてくる大雅が……