波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~
コーチは大雅に気付かずに、そのまま体育館の方へ歩いて行った。
大雅が近付いてくる。
怖い顔して。
めっちゃえらそうに歩きながら、ガム噛んでる。
大雅……
誤解した?
ちゅうか、誤解も何も、大雅にとって私はもう何も関係ないん?
どうでもいい存在なん?
「お前、しょうもな」
すれ違いざまに、大雅が小さな声でそう言った。
はっきり聞こえた。
軽蔑したような、見下したような目で私をにらんだ。
「大雅!!! お願い! 話聞いてや」
「いらんわ。ロリコン大学生とイチャこいとったらええやんけ」
大雅は、冷たい目をしたまま私から遠ざかって行った。