波乱LOVE■番外編■~俺様悪魔の命令に背いた場合~
靴箱に手紙を入れる。
【ふたりで話したいんやけど昼休みに美術室来てくれる?】
そんなロマンチックな作戦……
似合わんのに。
後悔したのは、2時間目が終わった時やった。
私の手紙は、うちのクラスの教卓の上に置いてあった。
見つけた数学の先生が……
読み上げる。
「杏奈って誰や~?こんなところにラブレター置いても俺しか読まんで」
気を使って、内容は読まんかった先生。
走って手紙を受け取りに行く途中……
椅子につまづいてこけた。
1番前に座ってたちょい悪男子が……
「久保田って、城之崎大雅のこと好きなん?」
大声で言った。
どうやら、白い紙が透けてたみたいで、内容が見えてたんや。
「私が書いたんちゃうもん!」
手紙を持って、廊下を走る。
後ろから、亜子と亜里沙と綾加が走ってきてくれた。
行き先は保健室。